
中古パソコン+Linuxという組み合わせがオススメですが、最近の中古パソコン市場に流通している多くが Windows 7 もしくは Windows 10 を搭載したものです。
もちろんそのまま使ってもまったく問題ないのですが、Linuxをオススメするのには理由があります。
1.無料で使える。
とにかく「無料で使える」、これがLinuxがあなたに提供してくれる最大のメリット。
でもちょっとだけ、耳を貸して欲しい。
無料と言っても「オープンソース」と「フリーソフト」は本質的に違う。
どちらも結果的には無料なのだが、オープンソースは「みんなで、よりよいものを作りましょう」という崇高な思想がある。
LinuxがWindowsやmacOSにも負けないくらいの高性能になったのは、この思想に賛同した世界中の有志の力が大きい。
Windowsをインストールするのに、だいたい15,000〜20,000円程度かかってしまう。
しかしLinuxであればこの費用が浮いてしまう。
Windowsと同じように使えるOSが無料で使えてしまう!
でもWindowsとmacOSの使い勝手が違うように、Linuxの使い勝手も違う。
しかし使い方なんて1週間もすれば、その戸惑いもなくなり、不自由なくパソコンライフが送れるはず。
繰り返すが、Linuxがあなたに提供してくれる最大のメリットは「無料で使える」こと。
2.ソフトもほとんど無料。
実際はOSが入っているだけのパソコンでは、できることが限られている。
今流通しているWindowsでもmacOSでもそうだが、買ったパソコンにはさまざまなソフトウェアが入っているので、できることが限られているようには感じない。
しかしLinuxのディストリビューションによっては、最小限の機能に抑えられていることが多い。
が、ソフトウェアを買う必要がほとんどない。
Linuxと同じように、Linuxで使われるソフトウェアもオープンソースのソフトウェアが多いため無料で使える。
オープンソースのソフトウェアは、クロスプラットフォームと呼ばれるWindowsでもmacOSでもインストールできるものが多い。
WordやExcelの代わりに使えるLibreOfficeや、Photoshopの代わりに使えるGIMPがその良い例です。
この他にも音楽管理ソフトや動画編集ソフト、ゲームだって市販のパッケージにも負けないアプリケーションの数々が、世界中の有志によって無料で提供されている。
3.古いパソコンでもOK。
Linuxの特徴として軽快な動作があげられる。
不要なものを削ぎ落としている軽量OSなのでとてつもなく速い。
必要なものは後から追加すればいいのだ。
だから多少古いパソコンでもLinuxであれば十分使うことができる。
むしろ多少古いパソコンの方が、デバイスドライバーなどが充実しているため新しいパソコンよりも不具合が少ない。
4.パソコンに強くなれる。
Linuxはチューニングできる。
オープンソースゆえにOSの中身をイジることができるのだ!
中身を書き換えて自分好みのOSに作り変えることも自在にできてしまう。
ただし自己責任。
人のせいにはできません。
OSを作り変えた結果、パソコンにアクセスできなくなったりすることもあるかもしれませんが、インストールし直せば問題なし。
失敗から人は多くを学びます。
将来エンジニアを目指すなら、積極的にOSをイジりまくり、壊しながらOSの本質的な勉強をしていこう。
Linuxならそれができる。
パソコンに強くなってできることといえば「サーバーが建てられる」こと、「新しいOSが作れる」こと。
それをもう少し話してみたい。
サーバが建てられる。
サーバーと聞いてWebサーバーを真っ先に思い出すと思う。
簡単にいうとサーバーとは「サービスを提供するコンピュータ」のことを指す。
WebサーバーはホームページなどのWebサービスを提供しているサーバー。
ほら「プリントサーバー」とかもあるでしょ?
あれはプリンターを使うためのサービスを提供しているサーバーのこと。
サーバーはLinuxの得意分野で、シェアが高いのもこの分野。
無料で使えて軽快なうえ、自分でいろいろイジれるLinuxは開発の現場にとってメリットが大きい。
新しいOSが作れる。
実はスマートフォンのAndroidはLinuxをベースとしたGoogleが開発したOS。
またChromebookに搭載されているChromeOSも、同じようにGoogleがLinuxをベースとして開発したOSである。
Linuxはオープンソースなので中身を見ることができるうえ、書き換えることも自由自在。
Linuxの基本部分を利用して、新しいOSを作ることができる。
自分専用の「自分OS」ができるようになれば一流だ!
ちなみにmacOSやiPhoneで使われているOSもベースは、Linuxが参考にしたUnix。
まぁ、この2つができるようになればエキスパート。
どこに行っても恥ずかしくないですね。
5.自慢できる。
どこらへんで自慢ができるか定かではないがLinuxを使っているというだけで「パソコンに詳しい」とか「ITに精通している」とかいうキャラクタを装える。
リアルにエンジニアを目指す人にはこれが良い自己暗示になり、成長を促進するきっかけとなる。
またさりげない話のネタになるのもLinuxでできること。
スキル的なところではないが、メンタル的なところでも十分役に立つ。
まとめ
Linuxを使うメリットを5つあげましたが、結局のところは
Linuxはオープンソースだからイイ!
この一言につきます。
ちなみに余談ですが、PlayStationにもLinuxがインストールできる。
Linuxはいろいろなプラットフォームに向けて開発されているため、PlayStationで使えるLinuxも存在する。
ただし誤解のないよう注意しておきたいのが、PlayStation上でLinuxが使われていたわけではないということ。
でも開発環境はLinuxベースだったそうですよ。
また某ロボット開発メーカーでは、ロボットを制御するOSや、そのOSの開発環境などがLinuxベースで行われています。
大学とか企業とかの研究の場ではLinuxが使われていることが多い。
深く知れば知るほどLinuxが魅力的なOSだということがわかることでしょう。
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