WPS Office とは?その価格と互換性について

中古パソコンでときどき目にする WPS Office を、アナタはご存知ですか?

Microsoft Office と高い互換性を持つオフィススイートとされていますが…

今回は、その WPS Office について紹介します。

そもそも WPS Office とは?

WPS Office は以前 KINGSOFT Office として販売されていた KINGSOFT 社製の Office スイートのこと。

Microsoft Office と非常に高い互換性をもっているうえ、 価格も非常に安いため、BTO や中古パソコンでバンドルされていることが多い Office スイートです。

MS Office と WPS Office 価格比較

まずは気になる価格差を以下にまとめてみました。(2019年9月15日現在)

Microsoft Office の価格

  • Office 365 Solo サブスクリプション12,744円/月(1ヶ月1,274円)
  • Office Personal 2019 永続ライセンス32,184円 ※Excel, Word, Outlook
  • Office Home & Business 2019 永続ライセンス37,584円 ※Excel, Word, PowerPoint, Outlook

WPS Office の価格

  • WPS Office Premium Presentation 3,880円 ※プレゼンソフトのみ
  • WPS Office Personal Edition 3,980円 ※表計算・ワープロソフト
  • WPS Office Standard Edition 5,880円 ※表計算・ワープロ・プレゼンソフト
  • WPS Office Gold Edition 7,380円 ※一部 VBA にも対応
  • WPS Office Platinum Edition 9,880円 ※一部 VBA にも対応
    ※ダウンロード版は30日無料期間あり

セット内容が違うため一概には言えませんが、それでも価格差は○万円単位とだいぶ開きがあります。でも「安かろう悪かろう」では意味がないので、世に言われる「高い互換性」を確認してみました。

見せてもらおうか!WPS Office の高い互換性とやらを!

実際にどれくらいの互換性があるかサンプルのデータを作って確認してみました。

また今回は Microsoft Office と WPS Office だけでなく、無料で使える LibreOffice と Google ドキュメントでも同じデータを読み込んで比較してみました。

※時間の都合上、文書作成のみになります。

Microsoft Word

WPS Office とは?その価格と互換性について
比較元となる Microsoft Word で作成したサンプルデータ。

フォントには Windows でも macOS でも Linux でも使える源ノ角ゴシック (Source Han Sans) と源ノ明朝 (Source Han Serif) を使ってサンプルデータを作成しました。

WPS Writer

WPS Office とは?その価格と互換性について
サンプルデータを WPS Office で読み込んだようす。

フォントには同じく、源ノ角ゴシックと源ノ明朝を使ってサンプルデータを読み込んでみました。ワードアートの「文字の効果」で再現できなかった表現があるものの、色とレイアウトは完璧。

LibreOffice Writer

WPS Office とは?その価格と互換性について
サンプルデータを LibreOffice で読み込んだようす。

フォントには同じく、源ノ角ゴシックと源ノ明朝を使ってサンプルデータを読み込んでみました。同じフォントなので問題ないと思っていましたが、ウェイト(文字の太さ)やレイアウトなど、いろいろと微妙に惜しい。また、アートワードについてはほぼ再現できていません。

Google ドキュメント

WPS Office とは?その価格と互換性について
サンプルデータを Google ドキュメントで読み込んだようす。

ダメ元で Google ドキュメントで読み込んでみました。そもそも機能は足りないし、フォントも足りないので結果は無残。

っと、実は上記の比較については WPS Office も LibreOffice も管理人コダシマが運営する姉妹サイト PC-FREEDOM で行った Linux 版でテストしたものになります。

姉妹サイト:PC-FREEDOM より

正直なところ「Linux 版でもココまでできるんだ!」と少し感動してしまったので、コチラのサイトでも紹介したくなってしまいました。

しかしながら「おい!Windows 版の比較はないのか!」という方のために、以下の記事も確認してみてください。

WPS OfficeはMS Officeの代わりになるか?

出典:All About デジタル

上記の記事では「段組み」や「構成履歴」などを使った Word データの読み込みと比較、「小計処理」「テーブル設定された表」「グラフの含まれたブック」などを使った Excel データの読み込みと比較、「テーマ設定した資料」「用意されているデザインの違い」「スライドの切り替え効果」などを使った PowerPoint データの読み込みと比較を丁寧にしています。

まとめ

互換性を確かめるため比較用のサンプルデータでは、見出しとして使ったアートワードについてはあえて複雑なことをしてみました。

WPS Office の互換性

WPS Office の「Microsoft Officeとの完全な互換性」 はかなりいいところまでいっていると少々感動しました。これくらいの再現性であれば、安心して使えるレベルです。

一方残念だったのは LibreOffice 。無料で使えるだけに、互換性というか再現性が高ければ「儲けモノ」だと思っていましたが、だめでしたね。特にフォントが微妙。ウェイト(文字の太さ)がだいぶ違って見えます。そのため一部レイアウトが崩れる原因になってしまったようです。またアートワードについては全く再現できていないのも残念。

Google ドキュメントは機能やフォントなどそもそもが不足しているので論外。

今回のこの結果では、 WPS Office は Microsoft Office と非常に高い互換性を持っているといえます 。少しだけ再現できないところもありますが、ここまで再現できれば「Microsoft Officeとの完全な互換性」というのも、ボク個人としては言い過ぎではないと思います。

WPS Office なら安価なうえ、30日間の無料体験期間あり

リーズナブルな価格で Microsoft Office レベルの品質を手に入れられるのは、経費を抑えたい個人事業主や中小企業などで活躍するのではないでしょうか?

なによりダウンロード版であれば30日間の無料体験期間があるため、アナタ自身がしっかりと使い込んで、その違いを確認することができます。

もしもアナタが WPS Office に興味を持ったのであれば、以下のリンクからぜひ覗いてみてください!

>>KINGSOFT WPS Office 公式サイト<<